どうも、百合おじです。
今回は3/7に発売されたプロトタイプ作の
全年齢百合ゲー「FLOWERS 四季(春篇)」の感想です。
このゲームは春・夏・秋・冬の全4章で成り立っているゲームですが
春篇を終わらせるのに丸1ヶ月かかってしまいました(笑)
これも全部APEXが悪い
というわけで、今回はその1章目の「春篇」の感想となります。
全部クリアする頃には季節が変わってそう
あらすじ紹介
まずこの「FLOWERS(春篇)」がどういうゲームなのかというと
「寮制の女子校で二人の女の子と出会って恋に落ちる謎解き百合ゲー」です。
家族の問題で心にトラウマを背負っている主人公「白羽蘇芳(CV名塚佳織)」
が高校入学をきっかけに新しい出会いを求めていたところ
その高校には”アミティエ制度”と呼ばれる3人1組を作って共同生活を送る制度がありました。
その主人公を除いた”アミティエ”の2人がこのゲームの”攻略キャラ”と言った感じです。
が!!!!!!
そもそも一周目はルートが固定されてます!!!!
「3人1組のアミティエ制度だから主人公が2人のうちどっちかを選ぶ」ものかと思ったら、公式によって元から正ヒロインが決められているため普通に1人と1人の百合ゲー(?)です。
一応2周目でもう片方のヒロインのルートも見られますが、完全におまけというか。
1周目が正史ルートなのでこれを見ても心が動かないというのが本音ですかね。
良い点
- 寮制の女子校という百合の王道舞台設定
- 魅力的なキャラクター(後述)
- 非常に綺麗かつ繊細な原画(CG)
- 作品の雰囲気とマッチしているBGM
- 主人公役の名塚佳織さんの演技
- 正ヒロインとの終盤のイチャイチャ
悪い点
- 無駄に多い選択肢(後述)
- ミステリーと呼べないお粗末な推理パート(後述)
そして何より
- 続き(夏篇以降)があるからいいだろうと言わんばかりのぶつ切りなエンディング
キャラクターについて
「春篇」で誰が一番好きか?を問われたら僕はこう答えると思います。
「八重垣えりか」(非攻略キャラ、夏篇主人公)であると。
最初に出てきたときは何故かとんでもない悪態ついてるし、選択肢間違えまくってゲームオーバーになるしで「このキャラは地雷」と思っていました。
しかし、話が進むに連れて主人公の周りが色々拗れてくるのに反して「八重垣えりか」だけは変わらず主人公に接して、なおかつ滅茶苦茶頼りになる助言をしてくれる
「ベジータ」ポジになってくれたおかげで好感度爆上がりでした。
ただ、春篇の癒やしである「八重垣えりか」が攻略できない点が非常に惜しい。
現時点で夏篇をプレイしていない僕はこの「八重垣えりか」のために夏篇をプレイしたいと思うぐらいにはこのキャラが気に入ってます。
次に好きなキャラは主人公が所属している料理部の先輩である
「八代譲葉」(非攻略キャラ、秋篇主人公)です。
銀髪美人(イケメン)・僕っ子・天然タラシと所謂”女性にモテるタイプの女性”
キャラです。
ただ、この譲葉先輩の何がいいって
・引っ込み思案な主人公を気遣いつつグイグイ来るとこ
これに尽きる。
相談も乗ってくれて、気にかけてくれて、時には主人公にハンバーグの作り方を教わって喜んでくれて
もうこの人が正ヒロインでいいんじゃないかな?
とずっと思ってました。
上記の通り、主人公は過去に色々あって多少闇を抱えている節があるので
八重垣えりか同様、明確に主人公を引っ張ってくれるキャラはプレイヤー目線だととても頼りになる存在です。
譲葉先輩・・・しゅき・・・
推理パートの問題点
この点についてはプレイした全員が口を揃えて言うと思います。
選択肢の難易度高すぎじゃね???
と
何を隠そう、この「FLOWERS」というゲームは「ミステリー百合ADV」なので
事あるごとに事件が起こります。その事件を選択肢で解決することでシナリオが進んでいくというものですが、推理パートの選択肢の間違い=即ゲームオーバーです。
しかも、事前に張られている伏線を飛び越えた選択肢が用意されているのが大半なため推理要素は殆なく選択肢の総当たりでしか解決できないのは如何なものかと。
何とか総当たりの推理パートを終えた後にやっと主人公が事件の全貌を解説してくれるという構成のため、プレイヤーのやる気は推理パートに入るたびに削がれると思います・・・
それに加えてエンディング分岐がシビアすぎる。
推理パート以外でも通常パートから選択肢が数多くあり、その選択肢の一個一個が+と-に別れています。
正ヒロインのエンディングは+要素が一定数(ほぼMAX)ないと見られないため、これに気づかないと謎解き要素など全てをクリアしていても選択肢が多少-に寄っていただけでBADENDになります。
そのBADENDになるシーンも滅茶苦茶盛り上がるシーンからの唐突な終わり方なので、これがまた白けさせてくれる。
このようにADVとしての問題点がこのゲームの足を大きく引っ張っているので、夏篇では少しマシになっていることを期待したい。
まとめ
百合ゲーとしては非常に高水準だと思います。
世界観、キャラクター、原画、BGMのどれをとっても一級品でした。
ですが、上記のようなおざなりな推理パートや、続編ありきのぶつ切りエンディングは個人的にいただけません。
「春・夏・秋・冬」が一本になっている「四季」をプレイしているため、当時リアルタイムでプレイしていた先人たちよりはダメージが少ない分マシかと思いますが、これを当時味わっていたら確実にキレていたと思います(終盤の雰囲気がよいだけに)
まあそれはそれとして
夏篇は僕の推しこと「八重垣えりか」が主人公なので、これからウッキウキでプレイします。
既存のキャラとイチャイチャするのか、はたまた新キャラとイチャイチャするのか
事前情報を何も仕入れていないため、どんな八重垣えりかが見れるのか楽しみで仕方ありません。
夏篇クリア後にまた駄文を書き連ねたいと思います。
おわり