どうも、6月は刺さる百合がなくて死んでた百合おじです。
いや、あまりにも案件がなさすぎてネットの海を彷徨った結果、普段全く手を出さないジャンルである「成人向けノベル」の百合を開拓してみようと思い(?)
手を出したところ、予想の遥か上を行く名作と出会ってしまいました。
完全にイラストに釣られただけ
今回はそんな名作の「百合エルフと呪われた姫(二次元ドリーム文庫)」の感想です。
・あらすじ
故郷を飛び出し人間の町へやってきたハーフエルフの少女レムは、呪いにかけられた王女アルフェレスと出会う。お互いの境遇や弱さを知り惹かれ合った二人は、呪いを解く旅へ出ることに!
険しくも淫らな冒険の中で、少女たちは呪いの真実と自らの秘密を知ってゆく…。
シナリオとしては
「人間(女性)」と「エルフ(女性)」の間に産まれた主人公(女性)がヒロイン(女性)と出会い、ヒロインにかけられた呪いを解く旅に出るというざっくりとした内容があるのですが
開始数ページから「え!?百合妊娠で主人公産まれたの!?」とか「ヒロインが自宅の屋敷の廊下でオナニーし始めたんだけど!」などなど、かなりぶっ飛んだ内容を見せられて「これだよこれこれ~~~!!」って言いながらウキウキで読み出した次第です(?)
この世界では人間とエルフは対立関係にあるので、ハーフエルフである主人公は人間からもエルフからも忌み嫌われる存在です。
ある日、主人公はエルフの村を抜け出して人間の街へ飛び出します。そこでヒロインである女の子と出会うわけですが、ヒロインはヒロインで「国の第一王女」でありながら「猫になってしまう呪い」のせいで王族としての責務を果たせず厄介払いされてる存在。
そんな二人が出会って徐々にお互いの立場や境遇に共感して身も心も惹かれていくわけなんですが・・・
これがまた尊い。
自分の味方がいなかった世界で唯一自分のことを受け入れてくれて「好き」と言ってくれるかけがえのない存在になれた二人。
そして心が通じ合ってからする初めてのエッチ。
好き。
そして「成人向けノベル」だけあって
エッチシーン満載です。
なんなら一冊の中で7回ぐらいエッチ描写あります。
正直「成人向けノベル」を舐めてました。
「まさか百合というジャンルでもここまでエッチシーンを盛り込むなんて!」
というぐらい素直に関心しました。
こういう新しい発見があるから新規開拓は面白いんですよね。
終盤ではちゃんと「何故ヒロインは呪いにかかってしまったのか」という核心的な部分が明かされた挙げ句主人公とヒロインの間にはとんでもない設定があったりもするのですが・・・何よりも
「色々なものを乗り越えた結果最後はハッピーエンドになる」という点が非常に信頼できる。
やっぱり百合はハッピーエンドが一番なんだよな~~~~~!
発情して襲いかかるシーンのカラー絵、めっちゃ好き。
・結論
成人向け百合ノベルの良さは「心が通じ合ったその先の行為」まで見れることなんじゃないかと思いました。(それを言ったら百合エロゲもそうだが)
20P前後の同人誌(または商業誌の1話完結もの)と比べてもキャラに対する思い入れや、エッチシーンの丁寧さなどの点でかなり読み応えがあるものだったかなという感じです。
挿絵も普通のラノベと同じか、それより多いんじゃないかと思うぐらいありましたし、何より挿絵担当の「うなっち」さんの絵が好き。
全体的に非常に満足度が高いので、今後もこのシリーズの開拓は続けようと思いました。
おわり